三為業者
三為業者
■解説
三為業者とは、第三者の為に不動産を取引する転売業者の事をいいます。
一般的な転売を説明しますと、
物件がA(売主)からB(買主:転売業者)でまず取引が行われ
登記簿謄本にBが記載されます。
その物件をBがC(新買主)に売却をする事でBは転売益など利益を
得る事で商売をしています。
三為の場合は
物件がA(売主)からB(転売業者)に登記されず、
C(買主)に販売する方法です。
しくみは一般的な転売と変わらないのですが、
Bへの移転登記が省略できるのでその分の経費が削減できます。
■日本AMサービスより
かぼちゃの馬車問題から始まったスルガ銀行の問題も
こうした三為業者が扱って物件を購入した方が非常に多く、
上記で言うBは、
「売主なので仲介手数料がかからない」
「スルガ銀行で融資を付けられるのでお墨付き」
などのセールストークをして相当の利益を抜いて売却をしていたと
聴きます。
Aから安く仕入れてCに高く売却するのは商売としては
間違っていませんが、大した吟味もせずに高値で購入してしまい
且つ高金利で借入を行っているため、多くの投資家の方が
厳しい局面に立たされている事も事実です。
形式はどうあれしっかりとした物件の吟味が重要です。